日本畜産学会・北海道畜産草地学会・獣医学術北海道地区学会合同シンポジウムの開催案内
今年度の地区学会は、日本畜産学会、北海道畜産草地学会と連携して開催しますが、その一環として下記のシンポジウムを開催しますので、ご案内します。
記
テーマ:乳用子牛における群管理のポイントと取り組み事例
主 旨
飼養規模拡大や担い手不足による分業化の促進にともない、預託牧場や公共牧場は地域の哺育・育成部門としての役割は大きい。
これまで哺乳子牛は、個別管理で哺乳量を4.0~4.5L/日に制限し、スターターを早期から摂取させて6週齢程度で離乳方法が推奨されてきた。
しかし、預託牧場や公共牧場では、哺乳期から多頭数を効率良く管理できる自動哺乳装置を利用した代用乳給与による群管理が基本となる。一般的に代用乳は生乳よりも脂肪含量が低いため、特に北海道のような冬季の寒さが厳しい地域では、推奨される哺乳量に設定するとエネルギー摂取が維持量にも満たなくなり、発育停滞や免疫機能の低下による疾病増加が懸念される。また、群管理では病原菌が伝播しやすいので、個体管理以上に疾病の予防に注意を払わなければならない。
そこで本シンポジウムでは、栄養および衛生の両面から、群管理のポイントについて提起するとともに、生産現場での取り組みについて事例を紹介する。
日 時:平成27年9月12日(土曜日) 14:00~17:45
場 所:酪農学園大学 中央館学生ホール
コンビーナー:森田 茂 先生 (酪農学園大学)、仙名浩和先生 (道総研 畜産試験場)
プログラム
14:00 開会挨拶
14:05-14:50 哺乳子牛の衛生管理と疾病対策
(酪農学園大学 准教授 大塚浩通先生)
14:50-15:35 哺乳子牛の栄養管理と寒冷対策
(道総研 根釧農業試験場 研究主幹 大坂郁夫先生)
15:35-15:45 休憩
15:45-16:15 現地の取り組み事例①
(株式会社シーブライト 代表取締役 桐山靖朗氏)
16:15-16:45 現地の取り組み事例②
(十勝農業共済組合 獣医師 森山友恵先生)
16:45-17:15 現地の取り組み事例③
(標茶町育成牧場 場長 類瀬光信氏)
17:15-17:45 総合討論